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ホームステイをするに際して

2003年6月30日(月)

ここではこれからホームステイをされる方々に少しでも実際のホームステイとはどういうものな
のかを、ご紹介したいと思います。しかし、一概に「ホームステイとはこういうものだ!」と言うこ
とは出来ないです。ホストファミリーによって色んなパターンがあるでしょうし、色んな状況もあ
るでしょう。
僕の場合も「ワォー!」という状況からホームステイがスタートしましたから。
詳しくはホームステイ体験談の方をご覧ください。

そこで、今回こちらでホームステイの受け入れをされている方に実際にインタビューをして、
ニュージーランドでのホームステイとはどういうものなのか。また、生活スタイルの違いなどをお
伺いしましたので、ご紹介したいと思います。


なぜ、ニュージーランドの家庭はホームステイを受け入れるのか?
まずはなんといっても財政的な問題で、受け入れているということです。
週に数百ドルの収入があるわけですから、ビジネスとしても成り立ちます。
じゃぁ、単に商売なのか?と言うとそうではないです。(中には本当に商売としての考え方だけ
でホストファミリーをしている場合もあるらしいですが。) 単に収入を得る為だけではなく、異文
化に触れる機会を持ちたいという気持ちもあります。家族とともに食卓を囲んで話をする時間
を大切にし、いろんな国からの人との会話を楽しむことによって、お互いの知識の向上や、理
解が深まっていくと考えています。もちろん子供たちの教育にも異文化に触れさせることがい
いと考えています。


ホームステイをすることの意義・本質とは。
英語の勉強をしたいと考えているのなら、ホームステイは非常に良いということです。目の前に
英語の環境があります。そして、色々と会話をしたいと思っているホストファミリーがいます。
あとは、会話を始めるだけです。ホームステイをする意義・本質とは、英語の環境に身をおき、
聞き続け、そして話し続けることにより英語力を養っていくことが出来る。また、家族の一員とし
て接される中で、親近感を増し、交流を深めていくことが出来る。この2点が大きいということで
す。

ホームステイをする人たちに求めるもの。
ホストファミリーはホームステイをする人たちをゲストとしてではなく家族の一員として迎えようと
しています。この国では家族はみんな協力して家事などを行っています。子供たちも小さい頃
から家事を手伝うのは当然として育ってきています。また、休みの日には日曜大工をするご主
人さんをよく見かけます。
そうかと思うと、はしごに登って家のペンキを塗っている奥さん。子供たちも一緒になってペン
キ塗り。という光景もあります。家族全員でそれぞれに出来ることをしているということです。
「ホームステイをする人たちに求めるもの」でなんでこんなに家族のことを書いたかというと、
ホストファミリーはホームステイをする人たちにも家族と同じように接し、家族と同じような家事
手伝いを望んでいます。
いきなりペンキ塗りはないでしょうけど、食事の用意や後片付け、家の掃除なども積極的に手
伝うようにと望んでいます。

ホームステイをする人たちの中には、「なぜホームステイの人に色々と家事手伝いを望むの?
ちゃんとホームステイ代として毎週 数百ドルも払っているのに。何でそこまで?」
という声もあると思います。
しかし、ホストファミリーの考えとしては「ここはホテルじゃないし、レストランでもない。あくまでも
ホームステイをしているのだから、ホスト家族との接点を持ち、色々と手伝うのは当然。」と考
えています。これについてはホストファミリーははっきりそう言います。

それと、「Good manner.」が必要とも言います。食事のあと、自分の食器を流しまで持っ
ていくとか、自分の部屋はきちんと片付けておくとか、ノンスモーカーの家ではタバコは吸わな
いとか、夕食がいらなければいらないと一言連絡するとか。みんな当たり前のようなことですよ
ね。「Good manner.」 要は当たり前のことをしなさいと言うことです。

また、夕食の時間にはみんなで食卓を囲んでどんどん会話をしたいとも考えています。
理由は先ほども書いたように「お互いの知識の向上をさせたい、理解を深めたい。」と思ってい
るからです。英語力がなくても、みんなの会話を聞くだけでもいいから、一緒に時間を過ごした
いと考えています。そして、そんな状況の中でみんなとの時間を共有していれば英語力は必ず
アップするとも感じています。 
また、「Can I help You?」 と言って話しかけてきて欲しいそうです。
「じゃ、これお願いね。」と何か頼むでしょう、と言っていました。そこから会話が始まり、お互
いの理解も深まっていくのです。でも、たまには「No thank you.」と言うこともあるそうです。ホ
ームステイをしている人が学生とかの場合は宿題がいっぱいあるのを知っているからです。
それでも、夕食を食べたあとに、宿題があるからとすぐに部屋に入ってしまわずに、出来るだ
けリビングで家族とともに色んな話をして、ひと時を過ごして欲しいとも願っています。

実際の例として、ドイツ人の学生が8ヶ月間滞在してケンブリッジ試験に見事合格できたと喜ん
でいました。本人じゃなしにホストの方が喜んでいるんです。「毎日色んなことを話し続けてい
た。」と言っていました。
このようにホストファミリーはホームステイをする人たちのことをある意味真剣に考えてくれても
います。そりゃそうですよね。家族の一員として扱ってくれているんですから。
ホームステイを受け入れる際も同じ国の人を2人受け入れないようにしているそうです。
このような状況ではどうしても母国語を使ってしまい英語が上達しないからだそうです。
例外として、兄弟とか親子の場合は受け入れてるそうですけども。

あと、こういうことも言っていました。「ホームステイを2〜3ヶ月してそれから、同じ国の人ばか
りでフラットを借りて住んでいる人たちが多い。ホリデーとしてこの国に来ているのならいいけ
ど、英語の勉強に来ているのならどうしてそうするの?」と言ってました。
なかなか鋭い質問でした。
僕もホームステイは2週間しかしませんでした。一人で住む方がいいと思ってステイ先を出まし
た。まぁ、家族と住む場所を決めないと、という事もありましたけど。それでも、英語は以前より
使わなくなりました。

日本との違い(ライフスタイル・文化)  その違いを克服する為のコミュニケーション
日本との違いで気になるのがお風呂の問題です。(この問題について書くのはこれで3回目ぐ
らいかも知れないです。)
この国の給湯システムが日本と違うということがあります。基本的にガスがないため、瞬間湯
沸かし器みたいなものはありません。電力でタンクの中にお湯を沸かします。タンクのお湯を
使い切ったらあとは水しか出ません。タンクの大きさ÷家族の人数=一人当たりのお湯の量と
なります。
この仕組みが分かっていれば、シャワーは10分と言われても「なるほど」と納得も出来るしあ
きらめもつくわけです。
あと、食事にしてもどうしても嫌いなもの。食べられないものが食卓に出てきたら、「これはちょ
っと嫌いで、食べれないんです。すみません。」と言って、ちゃんと伝えれば考えてくれるはずで
す。
電話をかけるときでも「色々と話すことがあるから少し長くなるけど貸してもらってもいいです
か?どうしても話しておきたい用件なんです。」と説明すれば了解もしてくれると思います。
もちろん国際電話じゃないですよ。(国際電話を使うときはプリペイドカードがあるのでそれを使
っています。)
日本との違い(ライフスタイル・文化)があるのは、これは当然のことだと思います。
それを克服して、また、少しでも馴染めるようにしていく為には会話(コミュニケーション)しかな
いです。英語が分からない。出来ない。それでも、全力で何とか伝えようとすればホストファミリ
ーは聞いてくれます。ホームステイをしている人は家族の一員なんです。家族の一人が困って
いたら、他の家族は放って置くでしょうか?

しかし、冒頭でも申し上げたように「ホームステイとはこういうものだ。」と一概に言えないのも事
実です。今回のインタビューの中でも、すべてのホストファミリーがホームステイをする人たちに
対して家族の一員として接しているわけではないようです。中には、ビジネスとしてのみ考えて
いるホストや、家族みんなで食卓を囲んでといったことがあまりないとか、ホストファミリーの置
かれている状況によって、違いがあるようです。

ひどい話になると、寒い中毛布一枚しか与えられないとか、食事の量が極端に少ないとか。そ
ういうこともあるようです。
もし、自分がこのようなホストにめぐり合ってしまったら、ホームステイ先を変えるべきでしょう。
多分2〜3日もステイしないうちに気づくでしょうとは言ってましたが、たくさんあるホストファミリ
ーの中にはこういうホストもいるということです。
その時は、「You must change.」と言っていました。


以上が今回のインタビューの内容です。これからホームステイをしようと考えている人たちにと
って少しでも参考になればと思います。

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