長期留学体験談No9



Profile

名前     村上拓平 さん

年齢     26歳

学校  Dominion English School (Auckland)

長期留学 +(ラグビーも含めて)体験談 

ラグビーチーム

ニュージーランドのラグビークラブのメンバーとの集合写真

3年間働いた仕事を辞め、私はニュージーランドに勉強をしに行きました。と言うのも、私は中学校で3年間英語科の講師をしていたのですが、自分の力量と、経験がまだまだ未熟であること、これから先教壇に立つ上で、もっと自分を磨き、自分に自信をつける必要があると考え、意を決しニュージーランドに行くことを決めました。 私がニュージーランドを選んだ理由はラグビーにもあります。英語を母国語とする国の中で、一番ラグビーが盛んな国、なおかつ私が学生だった頃に一度額田さんにお世話になっていること(一ヶ月間の短期留学)もあり、今回もLiv-infoさんのお力を借りて、ニュージーランドで勉強することにしました。

ホームステイ

英語の勉強と同じぐらい重要な位置づけであるラグビー、それに最適なホームステイファミリーを額田さんが探してくださいました。おじいちゃんが元オールブラックスのその家には、まず玄関にその当時のオールブラックスのジャージが飾ってあります。地下のガレージには、ベンチプレス台やスクワット台など、ひとしきりのトレーニングができる環境があります。そして、同じ歳のホストブラザーもラグビーをやっているという大変恵まれた家でステイすることができました。その家族の事情もあり3ヶ月間しかステイしていなかったのですが、フラットに引っ越した後も、何回かディナーにお邪魔するなど温かい関係を築くことができました。 向こうは基本的にヘルプユアセルフで、冷蔵庫の中のものは何でも食べていいよと言ってくれます。でも、当然のことながら、夕食の材料などもありますし、どれを食べていいのやらとよく悩みました。一か月も経つころには、その家のリズムもつかめてきて、冷蔵庫の中についてもどれをたべていいのか感覚でわかるようになってきました。慣れですね。

語学学校  

Dominion English School Dominion English schoolは他校と比べて、少し厳しい(校内では100%英語を順守、レベル分けがシビア)らしいです。私自身は他校に通ったことがないので、あまりわからなかったですが、現地で知り合った友達が言っていました。

授業内容

一般英語コースはローレベルになればなるほど、楽しみながら英語を勉強しているなあというのが印象的でした。よくゲームをしながら勉強をしていた印象があります。しかし、レベルが上がるにつれ、スピーキングの授業内容がIELTS(英語検定試験)のスピーキング対策になるなど、ハイクラスには大学入学など高い目標を持っている生徒が多いのも特徴的でした。

英語オンリーのポリシー 

幸い、私はクラスメイトの日本人に恵まれ、彼らと会話するときも英語のみで会話をすることができ、100%英語だけの環境で勉強することができました。一概には言えませんが、クラス内の国籍の割合はローになるほど、アジア系が高くなり、ハイになるほど、ヨーロッパ系が高くなりました。こればっかりは第一言語と英語との関係性が大きく関わってきますので、日本人はコツコツと努力することが必要になると思います。

コース

合計で7ヶ月間、学校に通ったのですが、一般英語以外にも、ビジネスコースやEAP(大学入学のためのアカデミックイングリッシュを勉強する)コースやTESOL(英語教師を養成する)コースを受講しました。 4週間のビジネスコースは午後だけのパートタイムコースで、午前は一般英語コースに参加し、午後からはTOEICとビジネスについて勉強しました。

TOEICについては、問題のパターンと、解き方、また関連するボキャブラリーを勉強しました。また、ビジネスでは、グローバル社会でのエチケットやビジネスメール・レターの書き方、実際にロールプレイングで商談をまとめるなど、少人数ながら濃い授業をしたのを覚えています。 8週間のEAPコースでは、ほぼ毎日課題が出ました。それ以外に、2週間に一度のペーパーテスト、パワーポイントを使ったプレゼンテーション、2回のレポート提出、リスニング、スピーキングテストなどたっぷりのアサインメントに毎日忙しく過ごすことができました。 たくさんの課題があるからか、自然と放課後は空き教室にクラスメイトと集まり、自習をするようになりました。そのおかげで、そのころから自分でも実感できるぐらい英語に自信を持つようになってきました。8週間が過ぎるころには、クラスメイトは戦友のように感じ、絆も深まりました。

TESOLコース

その後に受講したTESOLコース(英語教師養成コース)は、自分のニーズに一番当てはまることもあり、全く苦ではなかったです。英語で英語を教える方法、生徒のミスの直し方ひとつとっても、多くの方法があります。このTESOLでも、毎日たっぷりと課題が出されましたが、自分の目指すところであるために、毎日真摯に取り組みました。ある時はクラスメイトと朝一番に学校に行き、先生よりも遅く帰るということもありました笑  なかでも、生徒同士の模擬授業は、色々と刺激になることが多く、大いに役立ちました。また、教師がどうやって授業を組み立てているのかを勉強することで、他の先生の授業を違った視点から見ることができるようになったのも、面白かったです(決して批判的な意味ではありません)。ここで得たことを早く、日本で実践したいです。

フラット  (シェアハウス) 

3ヶ月間のホームステイの後に、シティのフラットに引っ越しをしました。 Trade meと言うニュージーランド最大級のオークションサイトでフラットメイト募集を探し、「アポを取って見学に行く」を何回も繰り返し、探すことができました。「NZ大好き」という日本人向けのサイトでも探すことはできるのですが、基本的に日本人ばかりが住んでいるフラットの情報なので英語を勉強したい方にはおすすめできません。(数も少ないので)Trade meは毎日更新され、常に新しい情報がアップされるので、お気に入りが出てくるまで粘ることができます。実際に連絡を取ってみても、返事が返ってくるのは良くて50%でした。根気よく続けることが大事ですね。私が見つけたフラットは現地に10年以上住んでいる韓国人兄弟のフラットでした。彼らは親切で、そのフラットも広く、またシティから徒歩圏内だったので、見学に行ったときに即決しました。よく一緒にパーティーをしたり、遊びに行ったりしたのはいい思い出です。

本場でのラグビー体験 

今回の留学(ワーホリ?)の目的の一つであるラグビー。私は額田さんの計らいで現地の100%キウイだけのクラブチームに参加することができました。初日の不安と緊張は今でも覚えています。 彼らの英語は全く理解できず、見て考え、練習メニューを理解していく。何回も聞いて掛け声をまねする。それの繰り返しでした。 でも、彼らはとてもフレンドリーで直向きに取り組む者に対してとても優しいです。よく練習の後にはチームメイトとパブに行き、ビールを飲みながらどうでもいい話をしていました。2か月が経つころには、ぼんやりとチームメイト、コーチの言っていることが理解できるようになり、試合もスタメンで出ることができるようになりました。 毎試合後には、アフターマッチファンクションがあり、敵チームと一緒にビールを飲む文化があります。ラグビーを通してリスニングとスピーキングスキルが磨かれたと思います。そのファンクションには、OBや近隣の住民の方なども参加されます。いいプレーをすれば、どこからともなく褒められ、出来が悪いともっと頑張れと言われます。みんながみんなラグビーを好きな人なので、とても楽しい時間を過ごせました。 また学校以外の場所でいかに生きた英語と触れ合えるか、これが留学で大切なことなのだとわかりました。 プロチームの試合も見に行くことができ(オールブラックスもです)、願ったり叶ったりの生活でした。

働く = 英語の勉強 

ラグビーのシーズン終了後に、シティの日本料理屋でアルバイトを始めました。最初はキッチンだけだったのですが、英語が使いたいと無理を言い、ホールと半々で働かさしていただくことができました。ホールでのお客さんの90%はキウイです。残りの10%はコリアン、チャイニーズ、インディアン、ジャパニーズなどです。なので、キウイに英語を使える環境が働く場にもあり、ネイティブと話す機会を常に持ち続けることができました。

旅 

日本に帰国する前に、南島を一人で旅してきました。3週間という短い期間だったので、すべてをまわることはできなかったのですが、主に南島の南半分を周ることができました。インターネットで長距離バスの回数券をセールの時に買い(15回券で$199でした)、宿の手配もすべて自分一人でし、とても楽しかったです。鞄の中には常にお菓子を忍ばせ、バスで隣になった人にあげ、会話を始める。そうやって友達を増やしていきました。

飲みニケーション

また、各町ではかならずパブに行き、いろんな人と話をすることで、おすすめスポットや時間など、ローカルな情報を聞くことができたのも面白かったです。日本では、一人でなかなか居酒屋に入りませんが、NZでは意外と簡単に入れるものですね。少しの勇気で、いろんな人と友達になれ、ガイドブックには到底載っていない面白い情報を聞くことができる。地球の歩き方が教えてくれることは、町のごく一部だけです(もちろん紙面に限りがありますので)。飲みにケーションとはよく言ったもので、日本から遠いNZでその言葉を実感することになりました。

テカポ・オアマル・ミルフォードサウンド 

おすすめの場所はレイクテカポ、オアマル(発音はオマルー)、ミルフォードサウンドです。テカポは星空が有名な場所なのですが、小さい町で景色がとてもきれいです。こぢんまりとしていて、二日間もいればすることがなくなるのですが、それでも湖畔で湖を眺めながら読書をしているだけで、とても気持ちがいいです。 オアマルでは、野生のペンギンやアザラシを見ることができます。町から徒歩圏内でそういった野生動物に会えるのは大変稀です。ブルーペンギンコロニーと言って入場するのに$25かかる場所があるのですが、その建物の外を普通にペンギンが道路を横断しているので、入場する価値はあんまりないのかな?という気がしました。(レストランのお姉さんも言っていました)また、建築物にも特徴的なものが多く、町を歩くだけでも興味深いです。 ミルフォードサウンドは言わずもがな、大変有名な観光地です。圧巻の光景、一度は目にして損はないと思います。途中にあるミラーレイクもお気に入りです。きれいな景色が湖面に反射し、正反対の風景を作り出すさまは、見ていて飽きが来なかったです。

追記 

海外で生活するからには、何かしらの意図、目標を持って来る方しかいないと思います。その目標に対して、どれだけ貪欲にアプローチしていけるかが、留学・ワーホリを成功させる要因になると思います。 幸い、私は恵まれた環境で楽しく、また真剣に勉強をすることができました。私の場合、勉強とは「学校に通い机の上で行う」だけのものではなく、「外国で生活すること」これも、大きな勉強でした。自分の手で、ラグビーの試合のチケットを買うことも、フラットをネットで探すことも、一人旅をすることも、パブに行くことも、全部が全部勉強でした。 言うならば、日々のスーパーでの買い物もです。できるだけ、Liv-infoさんを頼らずに生活することを心がけ(もちろんアドバイスはたくさんいただきましたが)、生活する中で、おのずと自分の中に自信が湧き、それに比例するように英語の力もついてきたと思います。

Language is life

語学学校で特にお世話になった先生(EAP, TESOL)の言葉に印象的なものがあります。”Language is life” 言葉(言語)は単にコミュニケーションのツールではなく、言葉と生活は切っても切れない関係にある。言語を勉強することは、その言語の文化・生活を勉強することにつながる、ということです。 また、額田さんと話している中でも、日々の生活の中で言語は身についていく、ということを教わりました。どれだけ自分の周りの環境を望ましいものにできるか、自分の行動力次第なんだということを今回の留学(ワーホリ?)で学びました。 この経験を活かし、これから出会うであろう子どもたちに、世界を目に入れた人間になれるように教えていこうと思います。得た経験を今度は子どもたちに還元する番です。 

村上さんが通学されたDominon Englishでのインタビューの様子がYoutubeに掲載されていますのでご紹介させていただきます。

 



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