自動車について

ニュージーランドでは自動車は生活必需品です。


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この国で車は必要かと聞かれたら、ほとんどの人がYESと言うでしょう。我家の周りでも車を持っていない人はいないぐらいです。一家に数台は持っている感じです。

理由としては

インフラ整備(バス、鉄道)が行き届いてないから。

坂が多いから。

ちょっと買い物でもかなりの距離を移動しないとショッピングセンターに行けないから。

そのほかにも色々あると思いますが、ざっと思いつくところでもこれだけあります。

車は必需品

というわけで、いくらのんびりしているキィウィといえども、平日の昼間に30分〜1時間に一本しか来ないバスを待って生活するのは嫌なんでしょう。ぼくもバスの少なさには悩まされました。バス停でいつまで待っていても来なくて、結局そのバスが来ないということもありました。

時にはバスの方がいいかも?

しかし、一方でこんな現象もあります。僕の住んでいるノースショアからシティへ車で通勤しようと思えば、ハーバーブリッジを渡って行かないといけないのですが、通勤時間帯には大渋滞となるので、専用の「バスレーン」を走っていくバスに乗って通勤する人もいます。朝の時間帯はバスもそこそこの本数が出ていますので、車で渋滞に巻き込まれるよりはバスで行く方が賢明かもしれません。

車の買い方

この国では車を個人売買で買うことが出来ます。もちろんディーラーでも買えます。ディーラーで買うのは中・高級車。個人売買で買うのは比較的安いものから高いものまで。という感じで、何人かのキィウィ(ニュージーランド人)に聞いてもディーラーでの購入を勧める人はいませんでした。 しかし、一概に個人売買がいいともいえないです。後々の保証とかを考えると、日本のようにディーラーで買ってアフターサービスを受ける方がいいかもしれません。個人売買では日本語の情報サイトや「Trade Me」というオークションサイトにも掲載されています。あと、新聞や「TRADE&EXCHANGE」という個人売買専門の情報誌があります。これはデイリー(日用品の売店)、ガソリンスタンドなどで購入できます。車以外の物もたくさん載っています。

名義変更

前の所有者が自動車の登録書(Certificate of Registration)を持っていれば、それに次の所有者の名前、住所などを書き込んで郵便局へ持っていき、名義変更料$9.20(2003年6月時点)を支払います。もしこれがなくても郵便局に所定の用紙がありますのでそれに売主、買主がそれぞれ必要事項(住所、氏名、車の詳細等)を記入すれば出来ます。 後日買主の下へ新しい登録書(Certificate of Registration)が送られてきます。その中に自分の名前、名義変更の日などが記載されています。また、この登録書を車の中において置くのは好ましくないらしいです。なぜなら、この用紙を使って誰でも名義変更が出来てしまうからだそうです。車を盗まれた後、勝手に名義も変えられて。と言うことにもなりかねないらしいです。 だから、自宅で保管するそうです。僕の場合も郵便局でそうするようにと言われました。

運転免許

国際免許があれば一年間はNZで運転できます。日本の運転免許があればNZの免許をとることも可能です。なくても取れます「多分?」。しかし最初のラーナーからになります。この国では15歳から免許がもてます。また、免許のレベルが3段階にステップアップしていきます。最初はlearner licence、次はrestricted licence、最後がfull licenceです。

学科試験(Theory Test)

35問の問題で32問以上正解で合格です。たった3問しか間違えられないのかと思いますが内容は結構簡単です。NZ独特の問題もありますが基本的に日本の交通ルールが分かっていれば何とかなります。

AA(Automobile Association)または、本屋でROAD CODE(交通法規)の本を買うことが出来ます。この中に学科試験で出る問題が収録されています。 試験の申し込みは予約が必要と言われていましたが、AAに行ってその場で申し込んで、すぐテストを受けることが出来ました。テストの前に視力検査があります。そして免許証用の写真を撮ります。視力検査に不合格になると、、眼鏡屋(Optometrist)等で目の検査を受ける必要があります。僕も引っかかってしまいましたので、$15も余計にかかってしまいました。

学科試験の結果はその場ですぐ分かります。試験専用の用紙があり、回答は金属片(小さなへら)で正解と思うところをスクラッチします。削ったところに出てきた印で正解か間違いか判断できるようになっています。試験時間は特にないように思います。隣で同じく試験をしていたKiwiはさっさと回答して答案用紙を持って行ってましたが、こっちは問題を訳すだけでも時間が掛かってしまいサッと提出とはいきませんでした。

問題例その1

「田舎の道路を走っていたとき、羊の群れが前からやってきました。その時あなたはどうしますか?」

クラクションを鳴らして道から羊を追いやる。

スピードを緩めて、道の端に停車する。

ハザードランプをつけて、そのまま進む。

ヘッドライトをつけて、そのまま進む。

答えは当然2です。

ちょっとややこしいのもありますが、覚えてしまえば大丈夫です。

問題例その2

「あなたの車がトレーラーを牽引しているとき(NZではよく自家用車の後ろにキャンピングカーやトレーラーを牽引しているのを見かけます)あなたの車と、トレーラーとの間隔は何メートル以下でないといけませんか?」

2メートル

4メートル

自分の運転している車の長さと同じだけ

トレーラーの長さと同じだけ

答えは2の4メートルです

車間距離について

道路コンディションのいい状態で、前の車を追従する場合は'2Second'rule(2秒ルール)を使います。面白いのがこの2秒をどうやって測るかですが、前の車が何か目標物に出来るようなもを通過したとき、”one thousand and one, one thousand and two”と言って数えるそうです。このフレーズをいう時間が約2秒ということのようで、このフレーズを言い切る前に、自分がその目標物を通過してしまえば車間距離が取れていないと言うことだそうです。何回か口ずさんでみましたが、途中でろれつが回らなくなりました。

路上試験(Practical Drivig Test)体験記

路上試験を受け何とか合格できました。ハラハラどきどきの体験記ですがご参考になればと思います。

準備

準備といっても特にはないのですが、前日にロードコード(Road Code)を見直して、特に右側優先とランナバウト(Roundabouts)での方向指示器の出し方をおさらいしました。

試験当日

そしていよいよ試験の当日、試験は自分の車を使って行います。試験場?(地元のサッカークラブのオフィス)に行くと、何人かの人がすでに試験を待っていました。僕は1時半からの試験だったので、少し待っていると、試験官の人が現れ、いきなり名前を呼ばれたので、思わず「はい。」って日本語になってました。ちょっと緊張モードに入ってました。 車まで行く途中に「英語あまり出来ないのですみませんが、よろしくお願いします。」と言うと、「英語が出来ない人に慣れてるから、いいよ。」と、サラッとかわされてしまい、なんとなくいや~な感じがしていたのですが、見事的中でものすごいスピードの英語でまくし立てられました。 最初に車に乗って方向指示器、ブレーキランプ、ホーンのチェックをします。そのあと、今日の試験の概要を言ってくれるのですが、半分も分かりませんでした。それと、試験官からの指示は「Go straight.」「Next right.」「Next left.」「Stop the car」の4種類が運転中に言われます。その指示に従って車を運転するんですが、「Go straight」と言われたら、一応復唱して「Go straight」って言ってました。これは言わなくてもいいのかもしれませんが、返事をして「Yes」とか「I see.」よりいいかなぁと思ったので言ってました。いくらなんでも「Yes sir!」も変だし。最初の段階では普通に町の中の道を右や左と言われるがままに運転するのですが、次の段階では、ある一定の区間を走行して、そのあとで車を止めて今までの区間で何を見ましたかと言われます。内容としては「はい、今から全てを記憶しなさい。」と言われます。この区間はすごく短いですから問題ないのですが初めはパニック状態でした。例えば交差点の付近で「はい、今から全部覚えて。」と言われ、交差点を通過したところで車を止めて、「はい、今何を見ましたか?」と質問されます。「右から車が3台来ていました。左からトラックが来ていました。前にバスが走っていました。」と答えると、「はい、じゃ、次行ってみよう。」って具合になります。これを何回か繰り返します。 そして、次は高速道路(free way)の走行です。僕の場合高速に乗ってすぐに「ここは速度制限は何キロや?」って聞かれたから、得意げに「100キロです。」って答えていたのですが、試験の最後に「高速では100キロ近辺で走りなさい。あなたは75キロで走っていた。」とこう言われてしまいました。トホホです。 最後に交通量の多いランナバウトを通過させられ、ひやひやもんでした。ランナバウトでは右側優先のルールがあるのですが、こっちへ来るのかなぁと思っても違う方向へ行く車もあるし、かと言って安心していたら、いきなり曲がってくる車もあるし、交通量が多いところはまだまだ苦手です。交通量が少ないところでも一応手前で減速して確認してから通過するようにはしているのですが、KIWIのドライバーはサッと通過して行きます。 試験も終わりに近づいた頃に、「今日のあなたの評価は50%です。」と言われ、愕然となり「もうあかんわ」と思ったのですが、「You passed.」と言われホッとしました。最後に車を元の場所に止めて、総評が行われます。 僕の場合は以下のとおりです。 1、高速道路で適正なスピードを出していない。 2、一般道でスピードを出しすぎている。 3、ランナバ゙ウトでの方向指示器を出すのを忘れている。 左右に曲がるときはちゃんと出していたのですが、直進のときもランナバウトから出るときに左の指示器を出さないといけなかったのですが、全く忘れていました。 4、Uターンをするときに方向指示器を出していない。 5、高速道路で追越をしないときは一番左側の車線を走るべきところをなぜか2番目の車線を走っていたらしい。 インターで本線と合流するときにそうしたのですが、それが具合悪かったらしいです。 ROAD CODEに掲載されているランナバウトの通過方法と右側優先の写真です。  

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  総評が終わると「じゃ。」と試験官はさっさっと引き上げていきました。まぁ、これだけ指摘されたら50%でも仕方がないです。とにかく合格できてよかった。。。以上実技試験の体験でした。

実際のランナバウトの写真です

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右側優先なので手前の赤い車は向こうのシルバーの車が通過するのをを待っています。奥に見えている赤い車はランナバウトから出て行くところです。

ランナバウトがあることを示す標識です。

自動車保険

この国の特徴ですが、人身保険はありません。対物保険だけです。人身事故の際はACCというところが治療費とかを負担してくれるそうです。そして、その対物保険には2つの種類あり、1つはフルカバー(Full Cover)といって事故を起こした際に相手の車と自分の車の両方に保険が適用されるものと、サードパーティー(Third Party)といって相手の車のみ保険が適用されるものとがあります。日本でいう車両保険が付いている方がフルカバーということです。 保険会社も何社かあるのですが、僕の場合も何社か回って見積もりをもらって一番安いところにしました。といってもどの会社も保険の内容が同じかどうかそこまでは確認できませんでした。ただ、保険料が安いというだけで決めていました。今思えばもっと条件を聞いておけばよかったかなとも思います。それと、同じ保険会社でも前回に聞いたときと、金額が違うということもありました。「なんでちがうの?前に聞いたときはもう少し安かったのに。」と言っても、「前の計算が間違ってます。こっちが正しい方です。」と言われます。実際高い方の金額で契約しました。こっちとしてはすでに車にも乗っていることだし、じゃ、また出直して他の担当者に聞けばいいという余裕がなく、そのまま言われるがまま契約しました。 保険加入時のポイントとして、余裕を持って加入をする。何回か保険会社に行って保険料の確認をする。このときに車の車種・年式・グレード・タイプなど色々と聞かれますので、購入予定の車が決まっていないときに相談しても保険料の算定が出来ないと言うことになります。あと、日本で入っている保険会社からの無事故証明(Certificate of No Claim)をもらっておくと、その中に割引率が載っており、その分保険料を割り引いてくれます。さらに、NZでのフルライセンスの運転免許を持っているとさらに割り引いてくれます。 見積もりを出してもらう際には保険金額と免責額を聞いておいた方がいいでしょう。この2つが同じ条件で、保険料の安いところがいいのではと思います。僕の場合そこまでしなかったのですが、保険証の内容を見ていると、大きな違いはそのあたりだと思います。もう少し細かく言えば、運転者の年齢制限(例えば、25歳以下の人が運転しての事故には保険が出ない。)とか、NZのライセンスを持っている者が運転していなければ保険が出ないとか。最後に申し込みをするときに色々と質問をされます。例えばガレージは鍵つきかそうでないか?今までに事故を起こしたことがあるか?とか。色々聞いてきますので、注意点として、質問の内容が分かりにくかったら、うかつに返事をしないほうがいいということです。 あと、YES と NOの違いにも気をつけた方がいいと思います。例えば、「今までに事故を起こしたことはありませんよね。」と聞かれて、「はい、ありません。」で YES というと、ありゃ、という事になりますので。恐らく、担当者の人も「これはおかしいな。」と気づいてくれると思うのですが、自己防衛はしておいた方が無難でしょう。

2003年6月30日(月)追記

保険の申し込みをしたとき、簡単に書かれた明細書(Statement)をくれます。 そして、後日保険会社よりきちんとした書類(保険内容が書かれてある)が郵送で届きました。

2003年7月13日(日)更新

パーキングと駐車違反。

パーキング

まず、パーキングに関してですが、平日にシティのなかでパーキングを利用すると、1時間2ド ル~4ドルぐらいはかかります。しかし、シティからちょっと離れると一気に安くなります。また、 無料というのもあります。 例えば、郊外でパーキングメーターのあるところに止めるなら30分50セントとかです。 また、ショッピングセンターには大きな駐車場が併設されていて、無料で使えます。(どこも無料 かは正確にはわかりませんが、今までに行ったことのある数ヶ所のショッピングセンターでは 無料でした。) シティでは立体駐車場もあちこちにありますし、道路の横に30分パーキングOKとか、60分OK とかの表示もあります。パーキングスペースも分かりやすく道路上に書かれています。 日曜日はシティの中のパーキングロットは無料で使用できます。民間の駐車場(立体駐車場な ど)は平日より安く利用できるところが多いです。            

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左上の写真はパーキングチケットの購入機です。お金を入れてOKボタンを押すとパーキング チケットが出てきます。上の写真で「PAY & DISPLAY AREA」とあるようにこのチケットを車の ダッシュボードの上においておきます。「P240」とあるようにこの場所では2時間まで駐車でき ます。縦列駐車した車が並んでいますが、前後の車の間隔を詰めて止めているケースも多く、 けっこう縦列駐車はうまくなってきます。

駐車違反

図らずもやっちゃいました。駐車違反。反則金は12ドルでした。シティの中で道路わきのパー キングロットにちゃんと駐車料金を払って止めていたのですが、駐車時間をオーバー(約1時 間)してしまいアウトでした。シティの中では駐車違反を摘発する人がいつも巡回しています。 日本のように警察がするのではなく、おそらくオークランド市かその外郭団体だったと思いま す。各パーキングロッドで車の中のチケットを確認して、有効でなければ反則切符を切ってフロ ンとガラスのワイパーのところに挟まれます。雨にぬれたらどうするの?風で飛んでいったらど うするの?と色々考えてしまうのですが、あまり気にしてないようですね。 この切符には反則金額と、どこに何時から何時まで止めていたか、あと車のナンバーなどが書 かれています。 で、この反則金の支払方法ですが、一つは銀行で小切手を発行してもらってそれを郵送で送り ます。オークランドシティの場合だと、「AUCKLAND CITY COUNCIL」へ送ります。ただし、 この場合小切手の発行手数料及び郵送費が必要です。 もう一つは直接AUCKLAND CITY COUNCILへ持参するという方法です。 わざわざ、行く手間がかかりますがシティに行くことがあるのならこちらの方が安上がりでしょ う。ちなみに、反則金は反則のあった日から28日以内に支払わないといけません。これを過 ぎると、追加料金がかかります。

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反則切符の現物です。

トホホ・・・

スピード違反

とうとう、やってしまいました。痛たたた・・・・・。 オークランドの市内を走行中、いきなりフラッシュが。 道路わきに立てられた柱にカメラが取り付けてあり、見事に引っかかってしまいました。 制限速度50キロを70キロくらいで走っていたので、仕方が無いのですが、街中でも道幅も広 く交通量も少ないので、思わずスピードを出してしまうことが良くあります。 フラッシュをたかれてから数週間後にポリスからの手紙が届きました。 罰金$80です。手紙が到着後28日以内に支払わないといけません。 支払いは小切手を郵送、またはWestpack銀行の窓口で現金で支払うことが出来ます。 今回は街中でスピード違反を取り締まるカメラがありましたが、高速道路などでは路側帯にパ トカーを止め、スピードガンを片手に走ってくる車を狙っている警察官もいます。 また、少し田舎へ行くと、制限速度100キロからいきなり制限速度50キロということも良くあり ます。基本的に民家や商店のかたまるところに近づくと速度制限をしているようです。 このような速度制限地帯もスピード違反の要注意地点です。 テレビのコマーシャルでもやっているのですが、対向車がパッシングをしてきた時は「スピード 違反のカメラが近くにあるので注意した方が良いよ。」という合図らしいです。 最近では速度に十分気をつけて運転しているのですが、回りの車を見ても結構制限速度は守 っています。50キロのところは50キロで。100キロのところは100キロで。 130キロとかでブッちぎっていく車はほとんど見かけませんね。僕が見かけないだけかもしれ ませんけどね・・・? まぁ、これからも安全運転で、制限速度に気を使いながら運転してまいります。

飲酒検問

日本の飲酒検問とほぼ同じ要領です。道路をせきとめ、一台ずつ検問していきます。 このとき、日本では検知器に息を吹きかけますが、ニュージーランドでは検知器に向かって自 分の名前と住所を言います。 また、検問所の近くにはバスが止まっています。 僕が検問にあったときはもちろん飲酒などしていなかったので、問題はなかったのですが、 検知器に反応が出ると、このバスの中へ連れて行かれるようです。 運転免許を取るときのテストにもありましたが、血液検査をして、飲酒の程度を計ることもある ようです。注射は嫌ですよね。 飲んだら乗るな。乗るなら飲むな!ですね。 



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