ニュージーランド・長期留学体験談 No14

リンカーン大学への進学を目指し、英語コース、Diploma in University Studiesコースを経て見事に大学本科のBachelor(学士課程)まで進まれた貴重な体験談を寄稿していただいています。


名前 Emily Fさん

年齢 21歳

学校 Lincoln University

1.今回の留学の目的・目標、留学への想いについて

クライストチャーチの綺麗な景色を背景に


高校卒業後の進路として、最初は日本の大学への進学を考えていました。しかし、卒業が近づくにつれて、入りたいと思える大学がなかなか見つからず、それに加えて自然保護や動物保護にも興味を持ち始めていたため、進路について悩んでいました。そんな時、母から「留学してみたら?」とアドバイスを受け、大学留学という道を考え始めたのがきっかけです。
私は東京出身ですが、昔から家族とよく海に行っていたことも影響しているのか、都会よりも自然の多い場所の方が好きでした。また、環境保護などについて詳しく学びたいと思っていたため、自然が多く比較的安全な国で、環境保護について学べる大学を探し、ニュージーランドのLincoln Universityを見つけました。
Lincoln Universityへの入学を決めた時は、もちろん英語力への不安もありました。しかし、それ以上に、もともと新しいことに挑戦するのがあまり得意ではなく、消極的になってしまうことが多かった私にとって、この留学はとても大きな挑戦でした。
誰一人知らない国にたった一人で行って、本当に生活していけるのかということが一番の不安でした。しかし一方で、この決断が今の自分を大きく成長させてくれる重要な分岐点になるのではないかと考え、留学することを決めました。

2.学校生活について


大学には「Grounded」と呼ばれるカフェ&勉強スペースがあります。特に多くのInternational studentsが集まっていて、おしゃべりをしたり、カードゲームをしたり、勉強をしたりと、それぞれ好きなように過ごしています。Kiwiの学生はそこまで多くない印象です。私も授業の時間以外は、ほとんど友達とそこで過ごしています。他にも大学内にはいくつかカフェや勉強スペースがあるので、自分にとって一番居心地の良い場所を見つけてみてください。
友人関係については、EAP(アカデミック英語コース)いた頃は日本人留学生とも交流していましたが、日本人同士でもなるべく英語を話すことを心がけていました。ただ、やはり日本人は日本人同士で集まる傾向があるため、最終的には私はその輪から少し離れ、仲良くなった他の国からの留学生たちと過ごすことが多くなりました。
ですが、私個人の意見としては、「留学中は絶対に日本人と関わらない方が良い」とは思っていません。ずっと英語だけを話そうとするとかなりエネルギーを使いますし、精神的にも疲れてしまう可能性があります。英語ではうまく伝えられない感情や説明もありますし、留学生活の愚痴や悩み事について、日本人の友達や家族と適度に日本語で話すことで、ストレスが軽減されたり、英語を話さなければならないというプレッシャーがかなり解消されたりすることもあります。普段の勉強でも適度な休憩が必要なのと同じように、留学中だからといってずっと英語を使い続けるのではなく、時々休憩して日本語を話しても全然良いと思います。
私はBachelor(大学学士課程)始めてから自分なりのバランスを見つけ、普段は他国からの留学生と一緒に過ごしていますが、週末には家族に電話をしたり、たまにNZにいる日本人の友達とも交流したりして、適度に日本語を話す機会を作るようにしています。
また、私は土日だけアルバイトをしています。もし授業や生活に慣れてきて時間に余裕が出てきたら、アルバイトに挑戦してみることもおすすめです。日常会話のとても良い勉強になりますし、「海外でアルバイトをしている」という事実だけでもかなり自信につながります。また、NZは最低賃金も日本よりもかなり高いので、金銭面でもかなり助かります(笑)。

3.授業やコース内容について ― EAPからDUS、そして学士課程へ

リンカーン大学の夜景


私はNZへ渡航した時、IELTSのスコアがBachelor(学士課程)への直接入学に少し足りなかったため、Bachelorを始める前にEAP(アカデミック英語コース)で英語の4技能やAcademic Essayの書き方などを学びました。私がEAPに在籍していた頃は、Lincoln Universityと提携している日本の大学から来た学生が10名ほどおり、それ以外は中国やタイなど、アジアからの留学生がほとんどでした。現在はかなり生徒数が増えたようで、日本の大学から数か月間留学に来ている学生が多くの割合を占めているようです。他にも韓国人や中国人の学生がいると聞きましたが、日本人の割合がかなり多いため、他国の留学生と友達になりたい場合は、先ほど紹介したGroundedにいるBachelorやMaster(修士課程)の留学生に話しかけてみるのもおすすめです。EAPではテストやResearch、 Essayなどがあり、必要なスコアを取ることができればBachelorに進むことができます。私が受講していた時は、3つのモジュールの間に必要なスコアを取得すると、EAPで支払った費用が返金されるという制度がありました。
EAPを修了するとBachelorの授業を取ることができますが、最初の1年のうち、どちらかの学期でAcademic EnglishやEssay Writingの力を向上させるための授業を受けました。私の場合、これがDiploma in University Studies(DUS)の一部でした。それを無事にパスし、2年目以降はBachelorの学生として大学生活を続けています。
毎学期、必修科目がいくつかあり、それ以外にも指定されたリストから選んだり、自分の学部に直接関連しているかどうかにかかわらず、興味のある授業を選択できたりします。ただし、学部によって選択できる科目や時期などが異なるので、自分の学部のページやCourse Outlineをよく確認することをおすすめします。
私は最初、1学期に4科目を履修していましたが、かなり忙しく大変だったため、その後は3科目に変更し、卒業までの期間を1セメスター延長しました。
1つの科目には、通常の対面授業に加えてTutorialがあることが多く、科目によってはLab(実験室)やField Trip(野外学習)などもあります。授業内容やAssessmentなどについてはCourse Outlineに詳しく書かれているので、それを参考にして授業を決めています。大学の授業はもちろんすべて英語で行われますが、先生たちもKiwiだけではなく、中国、インド、アフリカ、ヨーロッパなど、様々な国や地域の出身です。

4.ホームステイと学生寮(フラット生活)について

ホームステイディナー


私はNZに来て最初の1年と数か月はホームステイをしていました。最初はNZでの生活に慣れることが最優先だったので、食事などについて自分で考えなくても良いという理由からホームステイを選びました。
私の場合は運良く、最初のホームステイ先がとても良い家族で、かなり気が合ったため、そこに約1年間滞在しました。その家庭には私と同年代の子どもが3人と、猫が1匹いました。学校から帰るといつもその日にあったことを話したり、たまにカードゲームをしたりと、楽しく過ごしました。Host motherは料理が好きで、Kiwiがよく食べる料理だけでなく、チャーハンやカレーライスなど色々な料理を作ってくれました。Host fatherは時々ハイキングなどに連れて行ってくれたり、冗談を言ってよく笑わせてくれたりしました。休日には家でBBQをしたり、親戚や近所の人がよく訪ねてきて、みんなで一緒にご飯を食べたりすることもありました。
家のルールも全く厳しくなく、ご飯がいらない場合や夜遅く帰ることになった時に事前に伝えることくらいでした。その他についてはかなり自由で、好きなように過ごしていました。パントリーや冷蔵庫にあるものも、大抵はいつでも好きなものを食べて良いという感じでした。
しかし、ホームステイ先によっては、何かする時に許可を取る必要があったり、提供される食事の量や内容などが自分に合わなかったりすることもあるため、ホームステイは家庭との相性による部分もかなり大きいと思います。
2年目の1学期には別のホームステイ先へ移りましたが、そこではHost motherとあまりうまくいかず、2か月ほどで大学のフラットへ移りました。

フラットの室内


Lincoln Universityの学生寮には、自炊をするSelf-catered flatと、食事が提供されるCatered accommodationがあります。私は自炊をしたかったので、Self-catered flatを選びました。
私が移ったフラットでは4人の学生が一緒に暮らしています。BachelorやMasterなど学年や課程も様々で、他国から来た交換留学生がいることもあります。男女混合のフラットもあったと思いますが、多くは男女別です。学生の出身国も本当に様々です。また、フラットにもいくつか種類があり、それぞれ料金や住む人数などが異なります。
私が住んでいるFarm Road Flatの場合、それぞれの部屋に基本的な家具(ベッド、タンス、クローゼット、テーブル、椅子)があります。ベッドにはマットレスがすでにあるので、シーツ、布団、枕などを用意する必要がありますが、Accommodation Officeで購入することもできます。
もしフラットやフラットメイトについて不満や質問などがあれば、徒歩5分ほどのところにAccommodation Officeがあるので、相談しに行くことをおすすめします。大抵のことは解決します(笑)。
私は幸運にもとても良いフラットメイトに巡り合い、そのうちの1人とは特に仲良くなり、大学でもほぼいつも一緒に過ごしています。
色々な国の学生と一緒に生活するという経験は、日本ではあまりないことなので、とても良い経験になると思いますし、楽しいです。また、ホームステイと比べると、より多くの学生と友達になれる可能性も高いと思います。

5.街の様子について ― 交通、買い物、治安など


私自身はNZで生活していて、比較的安心して過ごせると感じています。ただし、自転車の盗難などの軽犯罪については時々聞くので、基本的な防犯には気をつけた方が良いと思います。
主な交通手段は車とバスです。ただ、場所によってはバスが1時間に1本程度しか来なかったり、最終バスがかなり早い時間だったりするため、不便に感じることもあります。長期滞在する場合は、状況によっては車があるとかなり便利だと思います。
車は日本と同じ左側通行で、運転席も同じ右側なので、日本で運転した経験があれば比較的慣れやすいと思います。ただし、NZにはRoundabout(環状交差点)が本当にたくさんあります。最初は少し戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえばそこまで難しくないと思います。
Christchurch Cityは緑に囲まれた綺麗な街で、歩くだけでも結構楽しいです。Cityの中心にはとても大きな公園があり、Kiwiの人たちは散歩やサイクリングがとても好きなので、それらを楽しんでいる人たちをよく見かけます。
Cityにはレストランもたくさんあり、様々な国の料理を楽しむことができます。カラオケやボウリング、タピオカ屋さん、ジェラート屋さん、ゲームセンターなども数軒あります。
Cityから車で10分ほどのRiccartonには大きなショッピングモールがあり、たくさんの人がショッピングを楽しんでいます。洋服屋さんなどに加えて、フードコートや映画館なども入っているので、私も友達と遊ぶ時はよくそこへ行きます。
他にもRolleston、Wigram、Hornbyなどのエリアがあり、それぞれレストランやショッピング施設、図書館、娯楽施設などがあるので、行ってみるのもおすすめです。
大学があるLincolnは比較的田舎で、大学の周りには農地が広がっています。でも、そこを車やバスで通ると、たくさんの羊や馬、牛などを見ることができますし、天気の良い日はとても綺麗な景色を楽しめます。

6.英語の勉強について ― 勉強法や役立ったこと

友達とのワンショット
日本にいた頃の英語の勉強は、主に基本的な単語の勉強とIELTS対策をしていました。
基本的な単語帳としては主に『Stock』を使い、IELTSには専用の単語帳を使っていました。日常会話で使う単語については、かなり『Stock』に助けられました。とにかく何度も繰り返して暗記しました。
文法については、高校時代にテスト勉強を頑張っていたため、学校で習った基本的な文法は比較的覚えていました。そのため、その後は覚えた英語をどんどんアウトプットして、実際に話すことに慣れていくという段階でした。文法は渡航前にある程度頭に入れておくと、NZに来てからとても助かると思いますし、英語学習の時間短縮にもなるのでおすすめです。
リスニングについては、BBC Learning Englishを聴くのが好きで、渡航前は暇さえあれば聞いていました。私はイギリス英語の発音がとても好きなので、それも勉強を続けられた理由の一つだったと思います。ただ、イギリス英語とNZ英語はまたちょっと違うので、正直NZに来た時はリスニングに苦労したし、今もKiwi特有の訛りのある英語は聞き取るのが難しいです。ですが、kiwiの先生の授業を聞くのも良い練習になるので、kiwi Englishの聞き取りに関しては、私の周りの人もみんな苦労しているようなので、そこまで焦らずに少しずつで大丈夫だと思います。
英語の発音については、中学生の頃に大好きな曲と映画に出会ったことがきっかけで、趣味のような感覚でひたすら曲や映画のセリフを真似していたら、かなり上達していました(笑)。留学前には英会話の先生やBBC Learning Englishなども活用しながら練習を続けていました。発音は必ずしも完璧である必要はありませんが、発音の違いによって会話がうまく通じないこともあるので、ある程度練習しておくと役立つと思います。
Speakingについては、渡航前は主にIELTSのために勉強していて、日常会話の練習はあまりしていませんでした。結局、IELTS Speakingでは目指していたスコアを取ることができず、NZに渡航してすぐは、話すことに慣れていなかったため、まだ少したどたどしかったです。そのため、Speakingに関してはNZに来てからとても上達したと思います。ある程度単語のインプットができていれば、あとはそれを実際にアウトプットする機会をたくさん作ることで、Speakingはかなり伸びると思います。
私は、初めてHost motherと話して、自分の英語が通じて実際に会話ができた時の感動を今でも覚えています。その経験が、その後のSpeaking練習のモチベーションにも大きくつながったのかなと思います。Host familyとはよく話しましたし、学校でもできるだけ英語を話すように努力しました。

7.EAP・DUSを終えての感想と、Bachelorでの勉強について


EAPは、英語を勉強するだけでなく、色々な国の人と出会って話したり、友達を作ったり、英語で4技能の授業を受けたりと、初めてのことを比較的低いハードルで経験できる期間でした。いきなりBachelorの授業に入るのではなく、EAPで過ごしたことで、英語を使う環境やNZでの生活に少しずつ慣れることができたので、私にとっては良い準備期間だったと思います。DUSではAcademic Writingの授業があり、レポートの書き方や参考文献の使い方などを改めて学ぶことができました。
Bachelorの授業が始まってからは、やはり大変でした。最初は課題やテストの形式などにも慣れていませんでしたが、続けていくうちに、少しずつ大学の勉強の仕組みや進め方が分かるようになってきました。また、同じクラスに友達がいると、分からないところを聞いたり、一緒に授業を受けたりすることができるので、クラスの中で友達を作ることもおすすめです。

8.これから留学を目指す人へのメッセージ

ハートマーク


短期間の留学と、大学進学などを目的とした長期間の留学では、かなり違いがあると思います。数週間から数か月程度の短期留学であれば、もちろん英語で苦労することはあると思いますが、現地での生活や新しい環境を楽しみながら、比較的気軽に色々な経験ができると思います。
一方で、1年以上の長期留学となると、楽しいことばかりではありません。英語で授業を受け、課題やテストをこなしながら、生活のことも自分で考えなければならないので、それなりの準備や努力、そして覚悟も必要だと思います。実際に私自身も、留学生活の中でたくさん悩んできました。
それでも、留学を通してとても良い経験ができることは確かだと思います。色々な国から来た人たちと出会い、それぞれの文化や考え方に触れられることは、とても貴重な経験です。また、日本とは全く違う環境で生活し、日本にいたらなかなか経験できなかったようなことを経験していくことには、大変さだけではなく、楽しさもあります。なので、何か大きなことに挑戦してみたい人、自分を成長させたい人、日本にいるだけではできないような経験をしてみたい人には、ぜひ留学に挑戦してみてほしいと思います。
留学前に不安を感じるのは当然だと思います。私自身も、留学を決めた時は不安なことがたくさんありました。それでも、その不安の中に少しでも「楽しみ」「やってみたい」「行ってみたい」という気持ちがあるのであれば、ぜひ一歩踏み出してみることをおすすめします。

9.最後にLiv-infoについて

留学を始める前から、本当にたくさんのことでサポートしていただき、とても心強かったです。留学の手続きについて不安になったことはほとんどありませんでした。また、必要に応じてZoomでお話をさせていただいたり、何か心配なことがあって連絡をした際にも、いつも迅速に対応してくださり、とても助かりました。留学が始まってからも、定期的にメールで近況報告のやり取りをさせていただきました。留学を決めた時から現在まで、長い間サポートしていただき、改めて本当にありがとうございます。とても感謝しています。